世代比較(1983年~2019年生まれ)

東京大賞典が終わったので定例の世代比較です。 まずは全体 賞金額変動の影響を減らすため、各年ごとに「(JRA重賞賞金+それ以外の国際グレードレース賞金)÷(JRA重賞賞金+東京大賞典賞金)」を計算し、世代別各年齢ごとに積み上げるという形式をとっていま…

世代比較(1983年~2018年生まれ)

mhl.hatenablog.jp 上は関連。2022年版 2021年の東京大賞典も終わったので、世代比較してみようかと思います。 全体的に雑多なメモ書きです。 コメントやtwitterでいくらか意見を頂いたので、それらを元に手を加えました(左右反転など)。 前回は単純な賞金…

現存するシンザンの子孫(牝系経由)

シンザンの父系子孫は、ミホシンザン→マイシンザンと受け継がれましたが、既に断絶しています。 ただ、それをもってシンザンの血を持つ馬が全て消え去ったわけではありません。 2013年にG1を3勝したメイショウマンボなど、血統表のどこかにシンザンを持つ馬…

競走馬の成長ピークと近年の晩成化傾向について

前回、各世代ごとの獲得賞金の集計をしていてもう一つネタができたので、更新 これまで4歳が競走馬のピークだと思っていたのですが、思った以上に5歳で稼いでいる世代が多いことに気が付きました。 そこで、各年齢のどの時期にどれだけ稼いだか集計してみま…

1990年~2016年生まれの世代を比較してみた

mhl.hatenablog.jp 各世代の強さを、獲得した古馬重賞の賞金総額で比較してみました。 全て生年での比較で、年齢は現在の馬齢表記に統一。 JRAの古馬混合重賞に加えて、海外の国際G1の2着以内、賞金1億を超えるような高額G2の1着(殆ど無いですが)、地方は…

ヘロド系(バイアリーターク系)種牡馬の種付け数

久しぶりに見にきたら、更新してないのにプレビュー上昇傾向だった(笑) 2019年のヘロド系(バイアリータークByerley Turk系)種牡馬の種付け数についてまとめてみます。 なお、日本と英愛仏、北米以外はデータを持って無いのでここには載せてません。 (カ…

雑記

純血アラブのMiecznikから、ダーレーアラビアンのY染色体ハプロタイプが検出されて一部で騒動。 mtDNAで分かったサラブレッド牝系の誤りは殆どジェネラルスタッドブックの適当な編纂によるもので、より古い記録を参照すればかなりの部分が説明できる。 など…

続報:セントサイモンの真の父系

海外の情報によれば、St. Simonの父系に齟齬が発生した地点として、DelpiniとDelightという2頭のヘロド系種牡馬が急浮上しているらしい。 Delpini Whitelockの父はHambletonianとして記録されているが、Whitelockの母RosalindにDelpiniも同時に種付けされた…

Peter Mccueの系統について

去年バイアリーターク系のY染色体系統樹のところで、Peter Mccueについて触れましたが、以前こちらではダイオメド系となっていたのに、いつの間にかマッチェム系に訂正されていました。 何か新情報があったのでしょうか? それとも複数説があった中で、Y染色…

ダーレーアラビアン系のY染色体系統樹

長く放置していましたが久々の更新。 参照元はこちら(論文本文ではなく、付録情報から引っ張ってきています) Wallner, B., et al.(2017) "Y Chromosome Uncovers the Recent Oriental Origin of Modern Stallions." Current Biology 27, 1–7.(1年後オープ…

ゴドルフィンアラビアン系のY染色体系統樹

ゴドルフィンアラビアン系のY染色体ハプロタイプ ゴドルフィンアラビアン系の解析結果の転載です。 7頭しか解析されていません(いずれも非サラブレッド)。 基本的なY染色体ハプロタイプはTb-g2。 解析された馬たちの共通祖先にあたるComus 1809がTb-g2であ…

バイアリーターク系のY染色体系統樹

バイアリーターク系のY染色体ハプロタイプ (カレントバイオロジーの論文の図を一部改造して転用) 基本的なY染色体ハプロタイプはTb。系統の祖であるヘロドはTbで確定です。 アハルテケの主要タイプもTbなので、変な取り違えが無ければバイアリータークもTb…

サラブレッド及び関連馬種の父系系統樹

カレントバイオロジーの論文を参考に、作図してわかりやすくしてみました。(余計わかりにくくなってる気も) ○黒い線は突然変異 ○イタリックで示した馬は父系に誤りがある馬 丸が隣接しているところは、この調査では区別が付かず、入れ替わっていても判断が…

三大始祖とY染色体

サラブレッドの父系に更なる科学のメスが入ってしまいましたね。 速報的に雑感を(後で詳しくまとめます) ①三大始祖は、何れもトルコ系のY染色体を持ち、その中でも三頭ともごくごく近い関係にあるらしい。このタイプはアハルテケにとても多く、アラブ馬と…

ホエールボーンWhalebone系

ホエールボーンWhalebone系 ここまでくると何が何だかわからないが、この父系は血統書ではなくY染色体で定義可能なので作っておきたかった(将来的に取り上げたい)。 スターリング系(ブランドフォード系などを内包)は分割すべきか。 タッチストン系のうち…

ゴドルフィンアラビアン-マッチェム系

Godolphin Arabian - Matchem系 どの時代においても25%を超えることはなく、低空飛行。 アメリカやフランスも集計予定だが、どのレースを選んだものか難しい。 三冠+??、、トラヴァーズSやクイーンズプレートでもいいかもしれない。 はてな案外使いにくい…

ストックウェル系

これは他父系滅びるのもやむなしですわ 2010年代はND系が80%越え(残りはミスプロとロイヤルチャージャーが1割ずつ) 1900年代はキングファーガス系が一気に勢力を10倍に拡大して50%近くに達しており、他の父系はこの前後にへこみがあるのだが、ストックウェ…

ヘロド系シェア

英国クラシックにおけるヘロド系のシェアの推移 ブログの作り方が分からないので、とりあえず作ったものをupしていくスタイル

三大始祖+1のシェア

英国クラシック編